先日のAPEにリンクを貼るタイミングで
恥ずかしながらはじめて知ったのが
BABYMILO がサンリオキャラクターの仲間入りをしていたこと。
サンリオといえば、ハローキティやキキララや、けろけろけろっぴなどの
かわいらしいキャラクターが軒を連ねる、
ファンシーキャラクターグッズ販売会社の雄である。
「雄」という言葉の充て方が、果たして適当なのか不思議なところだが、
カラダはたいてい90度あっちを向いているネコは誰もが知るところであろう、
れっきとしたニホン生まれ、その定着度たるや
国内ではディズニーのミッキーに劣らないほどであろう。
の、サンリオ所属になったとのこと。
キャラクターの丸み具合であるとか、キャラクターを縁取る線の太さ、
ハローキティのように無表情な点は、十分通ずるところであろうか。
若干不明なところはあるけれども、
どう展開していくのか気になるところではあるが、
サンリオキャラクターが愛される独自の理由にはやはり
媚びるような笑顔をふりまくようなキャラクターが多数を占めないところであろうか。
キティにしてもキキララにしても前述のおさるのもんきち、
このBABYMILOも無表情だ。
その無表情の奥になにかを見出すつまりは想像したがるのかなんなのか、
これら無表情キャラが絵本などになって
子どもだけでなく大人にもなにかメッセージを伝えようとしたときに
他の絵本と見えるところは一緒でも、
そこに行き着くまでのプロセスが結構異なるような気がして興味深い。
まあ、笑顔じゃないからだ。
口を開け、いかにも笑っているようにみえるハズ。
この BABYMILO に関して言うと、
キャッチフレーズは「きみとパパのまんなかにいるよ。」
ということらしい。
正直、ちょっとわかりづらい。
無表情だから伝わるやさしさやメッセージ、
笑っているものに肯定されすぎた世の中だからこそ、
知らぬ間に受け入れられる風穴が開いていたのだろうか。
人々に想像力を全く意識せずに発揮させているのであれば、
すごい功績だと感じるわけではあるが、
キャラクター産業ののびしろといったものは未知数なところは大きいように思う。
いち裏原ブランドだったBAPEがサンリオと画策して、
単に コラボTシャツで収益を上げたいだけであれば
たかが知れている広がりではあるし、
絵本みたいなものを作るのであっても、制作過程は大いに興味が湧くところではあるが
その無表情キャラの特筆を活かしきった、全く新しいものなどできるものなのか。
無表情なかわキャラが伝える真っ直ぐなメッセージ、というものは
見たい気もするけれども。
「この世の中に戦争というものがなくなりますように。」
みたいなメッセージ、それが7月7日や9月11日に、
赤い涙を流したキティの横にあったりでもしたら、大した爆発力はあるだろうに。