なんだろ、これ。
とすこし思うわけで。
以前、コピーライター養成講座で塾生をやっていた時、
公共広告機構がクライアントとなって、卒業課題をやることがあった。
ま、そのときの課題は、「親子コミュニケーション」だったが、
このCMが意図したいのって、いったい何?と。
別に公共広告機構のCM、全部が万能なものでないとは思う。
全部チェックしているわけでもないし。
過去にも、もっとショッキングな、過度ともとれる強いメッセージを投げて、
お茶の間に物議を醸させたものもあった。 なんか、焦点が違う気がする。
言うべきこと、投げるメッセージに御幣がないか、と。
というか、もっといい言い方ってないの、と。
まっすぐ過ぎてやや雑な気がする。
某携帯電話会社を風刺したものではあるのだろうが、
それにしてはややお粗末な質ではないか。
悪口と、批評・批判はまったく違う。
このCMの質は別に悪口まで落ちているとは思えないが、
批評・批判のように、「ここをこう直すべきなんやない?」的建設意見まで届いてない気がする。
ここで問題にしているのは、ソフトバンク同士だから安いんだし、
仲間外れがいやならあんたもソフトバンクにしなよ、というのが間違った「届け方」だということだろう。
でも「友達はお金じゃない」だとなんか違う気がして。
他社ケータイだから友情に差が生じるべきではない、
ということなのだろうが、ソフトバンクのケータイCMを知らないと、文脈がややつかみづらい。
元になるCMを知らない人にはわかりづらい。
30秒ぐらいの尺だから、
短くサクッと届く言葉の使い方が必要ではあるが。
「これは、違いませんか?」
ぐらいで、消費者側に問いかけを飛ばすやり方もあったのではないかと思う。