いま久々に小田急に乗っている。
中吊りをみて、またうーんと思い。
『次の力を。』
小田急エージェンシーの新卒採用の広告。
青空のような青をバックに白文字で。
また「力」である。
ジブンにとっては、広告で『使うには』聞き慣れすぎて陳腐にさえ感じるもの。
一般の方はどうだろう。
特に、新卒の年齢にあたるコたちか。
「次の、力を。」とか
「次のチカラを。」よりは真面目なトーンで伝わってはくる。
いまどちらの企業も採用は慎重に行っているなかで、
句読点ふくめてたった5文字で伝えようとしているのは、
潔いのかどうか、ちょっとハタと考えてしまう。
ダラダラ長くて、ありきたりな文章よりはまだいい。
ただひとことで伝えようと、
「コン」つめなくてもいいのではないか。
過去のコピーライターのように。
「次」をそれでも入れたいのであれば、
「次のために力を貸してほしい。」
みたいな一見野暮だが、
逆にレトリックに頼らない言い方のほうが
伝わると感じるのだ。
5文字は短すぎる。
大切なのは、この変なご時世、
企業よりもっと慎重になっているのは
『学生側』だということなのだ。
履き違えたメッセージだと、ときに高飛車にも見え、
『有望な』学生も応募をやめてしまうかもしれない。