続々と続けていきたいが、ちょっと手元に資料がないため、
ややゆっくりめの更新になりそうだが。
ちょっと前のページで、焼酎にふれた。
触れるだけ触れて、うまいor気になる銘柄をちっとも挙げなかったのは、
焼酎をこれから知りたいひとには、ちょっと不親切だったかもしれなかった。
で、それを。
銘柄の名前の由来などもあるが、
いちばん味と名前共に気に入っているのは、
『
不二才』。 「ぶにせ」、と読む。
どうでもいいが、自分のケータイ機種は「一発」で変換できるためちょっと、感動している。
メジャーな言葉のようには感じないが、薩摩のほうに伝わる言葉で、
不細工だとか武骨な男を、指す。
西郷隆盛みたいな感じの殿方を指すようなイメージのようだ。
ジブンから「不細工ですから」「不二才<ぶにせ>ですから」
と、一歩ひいた
謙虚さを出しながら、
力強く我が道を進むイメージが浮かぶため、
すごく気に入っている。
実は結構探しているが見つからない、『不二才』の前掛けをしながらシゴトができたなら、
なんと粋だろう、と思ったりもする。
「纏える」言葉があるということは、自分自身を躍起させてくれるものとして偉大といえないか。
そう、座右の銘というやつだ。
そういう、謙虚でありつつ一種の
潔さを、感じさせる銘柄である。
味はというと、武骨っぽい名前とは裏腹に芋くさすぎない、
ちょうどいい具合のきれいさと芋っぽさを持っている。
適度に切れるシャープさも持っているといえば、よいだろうか。
ちなみにこの銘柄の紅芋原料の初留取り(度数44度)は、『刀』という。
ただ、お酒を知るにも、以前にも話した通り、
CM、新聞広告等の広告を大きく銘打って出せるのは、
よっぽどの大手でもない限り皆無であるため、
居酒屋にいくか、酒好きの友達を持つかぐらいしか、
知る機会はないように思う。
だから、焼酎ブームは多くの小規模蔵を救ったともいえる。
ぜひ、というものは他に、
ほっこりしたお芋の中にやわらかい水のふくらみを感じる。 『
田倉』(芋焼酎)、
別名キングオブ
芋ほっこり。 『
八幡』(芋焼酎)、
ジブンが焼酎を「知る」きっかけをくれた、香ばしく深い余韻をもつ。
『
釈云麦(じゃくうんばく)』(麦焼酎)、
などがある。
ここぞとばかりに自分の好きな酒を宣伝しているように思えるが、ただそれだけではない。
お酒は、ひとを「つなぐ」。
これはずっと信じてやまない一念だ。
プレミアだとかはどうでもよく、
お酒に溶けて和らいだ日頃の疲れを、友人とときに、ときに気のおけるおけない関係なしに、
ひとと分かち合える瞬間。
これこそが、むしろこれ「だけ」が、お酒の価値ではないだろうかなどと信じていたりする。
酒って何だろう。
何のためにアルコールを手にし、人と語らおうとするのであろう。
などとくだらないことを考えたりもする中で、
口コミが主で、広告の手をあからさまには借りていないと感じるものであるから、
応援したいと思うし、
こうして「勝手に」、頼まれてもいないのに広告する。
少なくとも、不二才を呑み、「したたかに行きたい」と励まされている自分が、
きょうもここにいることに、感謝しているわけだ。