どのあたりから久々にはじめようか。
今年も宣伝会議賞の課題が発表され、ある意味公平な、
ある意味不公平な、
100万円争奪合戦が繰り広げられる時期になった。
公平というのは、
だれでも「いい気づき」を言葉で旨く表現できれば、
100万円とりうる可能性があるということ。
不公平というのは、
毎年ほとんど変わらない「過去の」広告クリエイターが、
偉そうに上から評価をつけ続けているいまの現状に対してだ。
広告はひとたび過ぎると、
すぐ過去のものとなる。
言ってしまうと、100万円かけて世の中に言い放つ言葉を決めるのも、
最終的には、広告で食っていて、
一応の「売れっ子」になった審査員クリエイターたちの、
サジ加減にかかってくるわけだ。
ま、昨年のコピー選抜にはびっくりしたが。
あえてここで、苦渋の言い分は避けよう。
グランプリが発表されたときにここにも雑感をのせている。
さて、最近の自分は「GSP(ギャングスタープランナー)」ばりに、
ある企画を次々に立てては、
自分から半径2メートル(腕を伸ばし、ジャンプして助走なしで届く距離)にいるひとたちを中心に、
巻き込み型の広告行為を続けている。
今年の9.11には、もちろん動いた。
つなぎ(overall)を身にまとって。
「一期一縁」も大きなテーマだった。
広告の意味をなんどもなんども考え直しては、
プロダクトをつくってはひとに放ち、企画を用い、
『うれしびっくり』を継続させる。
感性だけで広告は決してやれるわけではないが、
まずはひとを思いやっての想像力がスタート地であると何度も思わされた。
答えは、自分と相手のなかにすでに用意されていて、
なんとかして探し当てる作業を何度も繰り返す。
「ベスト」のシゴトなんて、一生かかってもできないだろうが、
「ベター」にはさらに上の「ベター」が必ず存在する。
今後もそれを繰り返すし、何度もうちひしがれることだと悟っている。
とにかく、いまは机上の広告からは離れて、
より具体的な方法で企画をたて、
自ら泥臭く動くのをモットーにしているようである。
内容は、熱が冷めすぎないうちにここでふれておこうか、と思う。
そのGSPぷりに。